2013年11月8日金曜日

今度は「四万十川」を葛飾区で撮影…フジの捏造でスポンサー離れも加速

日刊ゲンダイ 11月8日(金)10時26分配信
今度は「四万十川」を葛飾区で撮影…フジの捏造でスポンサー離れも加速
BSフジの謝罪テロップ
 人気バラエティー「ほこ×たて」を巡り、やらせの内部告発、動物虐待が相次いで発覚したのは2週間前のこと。渦中のフジテレビがまたもや大失態だ。先月23日放送の「風の見た自然たち」(BSフジ)で視聴者からの問い合わせで映像捏造が発覚、番組が打ち切りとなったのだ。

 今年2月から毎週水曜に放送していた5分間番組。この放送回の目玉として流れた高知県四万十川流域に生息するカワセミの映像がデッチ上げで、実際は東京・葛飾区の公園で撮影したものだったというから驚きだ。冒頭に四万十周辺の広大な自然を空撮した映像が映し出され、そのまま俳優・小泉孝太郎のナレーションとともに、餌をとらえるシーンや縄張り争いを繰り広げる様子に迫ったもの。担当したカメラマンが撮影の経緯を制作会社やBSフジに伝えていなかったというが、視聴者は“四万十オールロケ”と疑う余地のない内容だった。
 



 国内証券最大手「野村グループ」の一社提供番組。スポンサーありきの企画だが、BSフジは翌週の30日放送で謝罪のテロップと番組終了を早々と発表し、「広告主の方へは事態が発覚した時点でご説明に上がった次第です。事実と異なる映像を放送したことを重く受け止め、終了しました。深くお詫びいたします」(BSフジ広報局)という。

 すでに番組で放送した過去の全映像も調査。この回以外に捏造は「一切ない」と確認済みだというが、同番組は政財界から注目されサラリーマンの支持も高い「プライムニュース」放送終了直後の枠。制作費を出した上に捏造騒動に巻き込まれたクライアントはとんだ災難である。

「広告主として信頼性のある番組であることを要望していただけに大変残念に思います。当番組は放送終了との放送局側の判断ですが、今後は視聴者の信頼を取り戻す番組づくりを期待しております」(野村グループ広報部)とはもっともな話。

 世論調査や広告に詳しい上智大学メディア・ジャーナリズム研究所の渡辺久哲教授が、こう苦言を呈する。

「このようなケースは広告主に過失があったわけではなく、イメージダウンにつながることは考えにくい。とはいえ、企業イメージや戦略に関わってくる話。立て続けに問題が起こっている状況下で当事者のフジは打撃でしょう。テレビ局は公共の電波を使って放送する免許事業。テレビ全体に対する視聴者の信頼が揺らぐことが心配されます」

 このままでは視聴者はおろか、スポンサーのフジテレビ離れにも拍車がかかる。フジテレビは、自分で自分の首を絞めている。

 

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