2014年5月8日木曜日

米軍、フィリピンに再駐留 対中国で思惑一致

米軍、フィリピンに再駐留 対中国で思惑一致

アジア歴訪中のオバマ米大統領は二十八日、フィリピンを訪問し、首都マニラの大統領府でアキノ大統領と会談した。オバマ氏は会談後の共同記者会見で、両政府が二十八日に締結した新軍事協定について「両国関係は重要な新局面に入った」と評価。アキノ氏は「地域の平和と安定を促進する」と軍事協力強化の重要性を強調した。




協定はフィリピンに米軍の事実上の駐留を認め、周辺地域における米軍の関与を拡大させる内容。一九九二年までに撤退した米軍の再駐留に道を開き、周辺国の安全保障に与える影響は大きい。南シナ海で影響力を拡大する中国をけん制する狙いがあり、オバマ氏のアジア歴訪最大のメッセージである「アジア重視」を印象付けた。

フィリピン政府は、南シナ海で領有権主張を活発化させる中国に対抗するため、協定締結により米軍の後ろ盾を得るとともに、米軍との協力を通して自国の防衛力強化を目指すとみられる。米国にとっても、協定は「アジア重視」政策に合致するため、両者の思惑が一致した形だ。

オバマ氏は、フィリピンの防衛力強化の支援を明言する一方、「中国との対立や封じ込めが目的ではない」と発言。あえて中国を名指し、反発をかわしたようにみえるが、アキノ氏とともに「国際ルールや規範の順守」「平和的解決」の重要性を繰り返し、中国の動きをけん制した。

協定の詳細は今後の協議で決まり、巡回配備される米軍の規模や回数などは明らかでない。フィリピンの憲法は米軍の駐留を禁じており、事実上の駐留を認める協定に対して反対の声もあり、政府は米軍が活動するにはフィリピン側の事前承認が必要なこと、災害支援にも生かされることなどを強調している。

東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014042902000123.html

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